タバコの消滅
近年、タバコに代わって電子タバコなど害が少ないタバコが多く発売されておる。
日本でも、禁煙ブームで、喫煙スペースがなかなか見つからない。
愛煙家にとっては、辛い世の中になりつつある。
私も、20歳から約20年の喫煙経験があるので、ニコチン中毒者の気持ちはよくわ
かる。
それでは、健康に悪いとわかっているのに、何故、タバコは世の中から消滅しない
のだろうか。
確かに、巻きタバコは、値上がりを続け、それで、止める人も結構いる。
しかし、電子タバコなどに替える人は、タバコの味よりも喫煙の習慣が身体に染み
ついているのだろう。
なぜなら、喫煙習慣が、ストレス解消、気分転換、の最も効果的な方法だからであ
る。
あくまでも、その人にとっては。
嗜好品という括りで考えれば、お菓子、お酒なども似た性格のものだ。
ただ、たばこほど身体に悪影響は無い。
健康を害するとわかっていても禁煙できないのが、タバコの恐ろしい麻薬性である。
精神安定剤のようなもの。
価格を釣り上げても、買う人は減ってもZEROにはならない。
政府もタバコの生産を認可しているのだから、喫煙可能スペースをもっと作るべき。
吸いたい人の権利も多少見てあげるべき。
人間としての一時の現実逃避の手段である限り、無くならないだろう。
それが、嗜好品というもの。
カフェイン中毒も同じ。
健康被害や環境に対しての悪影響のある無しで評価が大きく分かれる問題。
よって、タバコは極限まで生産は減っていくが、世の中から無くなることはない。
嗜好品があることで、社会のバランスが保たれているからだ。