大統領選挙の論争
アメリカの次期大統領選挙が、ほぼ終了したが、殆どの日本人は
その結果よりも、二人の代表の論争に落胆したはず。
アメリカが移民国家であるがゆえに、大統領選挙でも根強い問題を
顕著にしてしまった。
それでは、二人とも素晴らしい政策を持ち、人柄も魅力的な
政治家なのに、なぜ、この選挙戦が日本人に評判が悪く、
違和感を多くの人に持たせたのだろうか。
たしかに、日本の選挙よりもマニフェストがしっかりしていて、
選出に時間を十分かけて国民の判断を集めている。
しかし、最終的には、泥試合となり民主主義の根底を
崩してしまう結果になった。
なぜならば、まず、政策論争だが、お互いに過去の失敗を厳しく追求して
今後の政策についての論議に時間をあまり割いていない事による。
プライベートな弱点も攻撃する時もある。
また、国民の興味は政策では無く、人柄や人種差別に対する考え方を
選出の基準としている。
移民国家ゆえに、心の拠り所を探している気がする。
これでは、ファンの人気投票と同じだ。
真剣に今後の4年間を任せられる人物を選んでいるのだろうか。
日本の選挙は、まだ政策に論点を絞っている。
人種差別問題が論点には上がらない。
選挙結果に対する不正の追求も、子供の喧嘩じみている。
郵便投票が無効だという主張も、喧嘩に負けた子供の負け惜しみと
聞こえてしまう。
これらの理由で、米大統領選挙に、私は大いに違和感を持つ。