紳士服専門店の逆襲
近年、紳士服専門店が姿を消していっている。
それでは、ひと昔前、よく見かけた紳士服専門店が急速に衰退して
いったのはなぜだろう。
たしかに、ビジネススーツのカテゴリーは不滅で、毎年スーツを新調する客も
少なからず存在する。
銀行業界、不動産業界など、顧客に好印象を与える必要がある業界では
紳士服専門店は、必須である。
しかし、このままの戦略では衰退の一途をたどるだろう。
なぜなら、スーツ文化自体がなくなりつつあり、ノーネクタイの奨励で
スーツよりジャケットを着こなすビジネスマンが増加した事が第一の原因だ。
気軽に入店しずらい店構え、昔ながらの接客方法、トレンドに合ってない
カジュアルコーナーなどを、変えない限り、客の足は向かないだろう。
カジュアルではユニクロがあるため、同路線では価格と品質では負けるだろう。
ただ、冠婚葬祭カテゴリー、リクルートスーツ、オーダースーツの需要は今後も一定
数残るはず。
そのカテゴリーの顧客は今後も大切に扱うべき。
新たなチャレンジも必要。
カジュアル路線を、トレンドに合わせたラインナップにする。
オーダースーツをより高級路線にする、又は、よりリーズナブルな価格にして
若者層を取り込む。
レディースカテゴリーを強化して、フォーマルドレス系を展開、紳士服専門店
の呼称を脱却するなどは、どうだろう。
よって、紳士服専門店が生き残るには、既存客を大切にしながらも
新たなカテゴリーに挑戦することが必要。