お茶を淹れなくなった日本人
近年、急須を販売している店が少なくなった。
これは、日本人がお茶を淹れなくなったからだ。
その原因はなんだろう。
確かに、手軽なペットボトル飲料が普及したのが一因と見られている。っ
いちいち、急須で入れなくても、出来上がったお茶が手軽に手に入る。
しかし、若者は分かるが、ほとんどの高齢者の方々も、ペットボトルのお茶を飲ん
でいるのだろうか。
本当の原因は、日本の食生活の変化だ。
なぜなら、本来、家族揃っての夕飯の最後に、母親がお茶を急須で淹れて
団欒の締めとするの一般的な家庭の風習だった。
現在はどうだろう。
まず、夕飯に味噌汁を飲まずに、ペットボトルの冷たいお茶を飲む
それで済んでしまう。
デザートには、洋菓子が主流になり、合わせて紅茶を飲む。
お茶を淹れる機会が、本当に少なくなった。
日本の伝統である茶道は、逆に海外で見直されている。
日本の子供たちも、だんだんお茶を急須で淹れる風景も見なくなるだろう。
寅さんの映画でしか多分、見なくなるだろう。
そして、緑茶の本来の味も徐々に忘れ去られていく運命だ。
製茶業や茶葉農家に従事している人にとっては、死活問題だ。
よって、お茶を淹れなくなった、本当の原因は、日本の食生活の変化だ。