ワーキングシェアの死角
近年、ワーキングシェアという考え方が世界中で広まっている。
日本の企業にも同じ考え方が浸透しつつある。
それでは、この新たな方法は日本に定着していくのだろうか。
私は、今の段階では、まだ解決すべき問題が多々あると感じる。
確かに、この方法は雇用の幅を広げ、無職の人をなくす画期的なアイデアである。
一人が担っていた仕事を複数で分割しすすめるやり方である。
一気に雇用が増え、同じような能力を持った人が同じ仕事をすすめていける。
しかし、多くの解決すべき問題もある。
なぜなら、企業にとって重要な仕事の効率の面はあがるのだろうか。
例えば2人で進めていた仕事に一人プラスしても終了する時間は同じである。
不思議だが、心理的に3人になると作業のスピードが落ちる現象がある。
これと同じである。
同一労働同一賃金にも照らし合わすべき。
報酬の面ではどうか。
集団主義、チームワーク重視という日本社会独特の慣習にはなじみやすい。
会社への貢献度や能力主義の会社では浸透するのか。
利益を上げるための創意工夫できる環境にはなるのか。
など疑問点もある。
しかしやってみなければ問題点は実際にはわからない。
よってこの制度は雇用創出には良いアイデアだが浸透するには多々解決すべき
問題点がある。