人と同じ安心感
ここ最近、ディズニーランドなどの記念写真で友達同士のグループが皆同じファッ
ションで、写っているのをよく見かける。
一見、楽しそうだが、よく考えてみると、そこに日本人に深く根付いている
悪習慣が現れていると思うのは、行き過ぎた思考だろうか。
確かに、同じ格好をしていれば親近感が湧き、より皆と同空間を共有しているとい
う意識が働き、安心だ。
しかし、それは、逆に個性の突出を阻み、平均主義、集団主義の日本人の
悪い習慣の現れである。
何故ならば、海外に比べて、日本の研究開発発明の分野で突出した人材の輩出が
少ないのは、こういった主義風潮が原因と言える。
義務教育では学校では制服を着るのが当たり前という意見に反対する親は少ない。
海外では夫婦揃ってのペアファッションはよく見る。
団体での目的が一緒の意味で制服やユニフォームを着用するのは、理解できる。
企業、店、スポーツのチームは、一緒の格好で一体感が出て、気分が高揚する。
同じカラーのファッションで揃える悪い宗教団体のイメージもたまにある。
人と同じだと安心はするが、個性の芽生えには、ブレーキをかけてしまう。
昔から、他人と同じことをして、平均、人並みを重んじる文化が浸透してしまった。
勿論、良い面、悪い面もある。
一定の水準が高ければ、多くの努力を要する場合もある。
日本人が比較的、裕福な中間層が多いのは、少なからず、高い水準を
目指して勤勉に努力してきた結果だ、それは良い面だ。
今後は、日本も海外の良い面は見習って、小さい頃から、個性を尊重する、個性は
異質では無いという風潮が広まって欲しい。
よって、中高生の同じファッションは、一見楽しそうだが、深い意味がある。