正規と非正規の待遇差
近年、非正規社員と正規社員との待遇格差が問題になっている。
同一労働で賃金待遇に差をつけることに反対して、雇用主に訴え、それが認められた。
それでは、この問題は、全ての職種で当てはまる考え方なのだろうか。
私は、反対だ。
確かに、例えば、ものつくりの現場で、同じものを組み立て、同じ時間内に、同じ
ものが完成した場合、同一賃金で納得する。
しかし、これが完成度に違いがあった場合はどうだろう。
なぜならば、経験者と初心者が作ったものには、自ずと完成度に差ができるはずだ。
それだけ、経験者は知識と技術を積み重ねてきたからだ。
これが同一賃金だと、今度は熟練労働者たちが訴えを起こすだろう。
この問題を無くすためにも、インセンティブ報酬などを経験者に付与しないと、
貴重な経験者が離れてしまう。
この格差は、単純労働と非単純労働で分けて考えるべき。
企業が単なる人件費削減のために取った方策と見られがちだ。
福利厚生、保険加入など非正規社員には不利な条件がある。
そうなると、その企業の評判も悪くなる。
企業は、その労働の質をよく見極め、賃金体制を練る必要がある。
それが、気持ちよく働ける職場作りにもなる。
よって、これらの理由により、この待遇に差に反対である