アメリカの差別主義
近年、洋画でアメリカの差別主義をテーマにしたものがヒットしている。
よりリアリティを追求したアメリカ映画は、アメリカが抱えている
根強い問題をうまく表現していて面白い。
日本人はアメリカの差別主義問題を表面的には理解しているが、根底に流れる
深い真の問題は、決して理解してないだろう。
それでは、アメリカの差別主義問題を日本人が理解できない理由は
なんだろう。
たしかに、日本の地方では似たような差別主義の事例が発生している。
例えば、村落の村八分だ。
部外者を迫害し排除する動きは、少なからず、起こっている。
しかし、移民国家アメリカの人種の抱える問題の理解は困難だ。
なぜなら、日本は島国国家だからである。
狭い国土の中で、海外の情報をあまり取り入れず、自国の努力で
発展してきた国だ。
黒人、白人の差別問題には疎く、肌で感じることは出来なかった。
そのテーマの映画でも、どこか遠い世界の出来事と感じてしまう。
それは、今後も変わらないだろう。
ただ、どの映画もラストは解決に至らず、問題の投げかけで終わっている。
この問題は深いぞ、とか、キミが当事者だったらどう行動する?という
投げかけである。
アメリカ大統領が誰になっても、解決しない問題だ。
中国人が他国で強力な中国人同志のコミュニティを作っているのも
別の意味で違和感を日本人は感じる。
よって、日本人がアメリカの差別主義問題を理解できない本当の
理由は「日本人」だからである。