あだ名禁止の効果
近年、学校で子供間でのあだ名使用を禁止する動きが高まっている。
それでは、あだ名禁止が、本当にいじめ防止に役立つのだろうか。
確かに、いじめのきっかけは、あだ名にある場合が多い。
あだ名からいじめに発展する場合が多い。
例えば、デブ、チビ、ハゲ、など人の欠点をあからさまに攻撃する。
呼び方は、他の人を安易に煽動する働きがある。
悪意がなくても、呼ばれた本人は深く傷つき、同じ行為を、違う他人に
してしまう場合がある。
しかし、この行為を禁止するだけで、いじめは減るのだろうか。
一定の効果はあるかもしれないが、いじめの根絶にはならない。
なぜならば、いじめの理由は表面的なあだ名だけではなく、もっと深い。
禁止すればするほど、子供は刺激されて、隠れて、より強烈なあだ名をつけるかも
しれない。
より、陰湿ないじめに発展する可能性もある。
教育者は、禁止する理由をちゃんと説明して、理解させる努力が必要。
あだ名は、愛称と似ていてコミュニケーションの手段の場合もある。
家庭内でも兄弟間であだ名で呼び合うこともある。
親は、人を傷つけてないかチェックが必要。
家で許されれば、学校でもいいと子供は感ずる。
また、子供が学校でどんなあだ名で呼ばれているかを、知っている親は少ない。
親に心配かけたくないので、子供は、酷いあだ名で呼ばれていても言わないだろう。
家庭でのコミュニケーション方法は、親が良好に子供に教えるべき。
以上のことから、私はあだ名禁止でいじめは根絶できるという考えに
反対だ。