文系理系の意味
近年、進学時の文系理系の区別が曖昧になり、別の呼称を推奨する
動きがある。
それでは、高校2年生手前から選択を迫られる、この進学進路決定の
意味はどこにあるのだろう。
文系は学問的商業的、理系は研究者的など、イメージだけが先行している。
これだけ、多種多様な職種がある現代、通用しなくなっている。
大人は、ちゃんとこの進路選択の意味合いを、高校生に教えているだろうか。
たしかに、この時期に進路を決定しなければ、専門分野の勉学に時間的
制約がかかるし、将来自分がどういう生き方をするかを、模索する良い機会
である。
しかし、年齢的に早すぎないだろうか。
なぜなら、この時期に自分が文系理系かどうかの判断が、できるのだろうか。
数学が得意不得意ぐらいしか、この時期で判明しない。
それを、判断基準にして良いのだろうか。
ある分野に特化して勉強し、将来、この専門分野も研究者になり、社会に貢献したいという、志を持つ若者は、どれだけ存在するだろうか。
もう少し、世の中や社会の仕組み、資本主義世界の成功失敗を勉強してからでは、
遅いのだろうか。
早急なこの時期の判断が、将来取り返しのつかない判断には、なって欲しくない。
それを、修正できる社会になって欲しい。
若者の可能性は無限である故に、それを無理に狭めている。
海外では、どうだろうか。
大人になってから、これが本当はやりたかった事と嘆く人がいる。
それは自分の責任だが、それを救済できるタイミングを若い年齢から
作ってあげて欲しい。
よって、文系理系の進路選択方法は、今後再考の余地あり。